老人ホームの実力、判断するにはここを見る

都会の空に浮かぶハート型の雲

希望にあう施設が見つかったら、見学や体験入居することが大切だということ、また、施設見学のポイントについて、別記事でもお伝えしました。

→老人ホームの見学で確認しておくポイント

その他にも、せっかく見学に出向くならチェックしたい点や確認しておきたい項目があります。

 

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施設の運営方針を確認する

まず根本的な確認事項ともいえますが、その施設の理念や考え方です。

パンフレットに謳われている文言を読んだり、施設長やケアマネージャーから話を聞くことで、一応の指針は理解できるでしょうが、実際の施設運営がその通りになされているのか、という点に着目してみてください。

たとえば、特養の入居条件は原則、要介護3以上とされており、明らかに要介護度の高い高齢者をケアすることを目的としていることがわかります。

その一方で、民間施設では入居対象の幅が広くなっていることが多く、自立~要介護5まで幅広く受け入れる施設は決して珍しくありません。

もちろん、そのこと自体は悪いことではなく、それぞれの度合いに応じたケアに理念があれば何の問題もないのですが、中にはそうでもないところもあります。

本来は、要介護度の高い入居者を想定して運営されていたにもかかわらず、経営上の理由から、自立者まで広く受け入れていたり、あるいはその逆のケースもあります。

民間施設である限り「経営上のしがらみ」があることはやむを得ないとはいうものの、やはり入居者に対して「果たして理念をもって対応しているのか?」という疑念をもたれるようでは、よい施設とはいえません。

介護の現場においては、施設側の事情が優先されてはいけないのです。

 

ケアマネージャーと会話する

ケアマネージャー

それから、ケアマネージャーとの相性も重要です。

ケアマネージャーは、いわば老人ホームの指揮者なので、入居者やその家族と波長が合うか、合わないかは重要です。

在宅介護ならば、ケアマネージャーに不満が生じたときには変更することができますが、介護型施設ではあくまでも、施設に所属するケアマネージャーにケアプランを作成してもらうことになります。

つまり、原則としてケアプランを変更することができません。

なので、見学の際は、ケアマネージャーともしっかり面談して、介護についての考え方を確認し、相性を見極めましょう。

もっとも、施設のケアマネージャーだっていつ入れ替わるかわかりませんし、施設入居の順番待ちをしている場合には、ケアマネとの相性云々いってられないかもしれませんが・・・。

それでも、入居当初から不満が出るようでは施設の生活そのものがストレスになってしまいますので、一応の確認はしておきたいところです。

 

その他、以下にホームの特色別見学ポイントを挙げておきますので、参考にしてください。

課題:食事介助、誤嚥(ごえん)、薬の管理食事ケアに強いホームを見分ける見学ポイント

  • ケアマネージャーとの相性:必ずケアマネージャーと面談する。
  • 食堂への誘導:移動も生活リハビリの大切な要素ですから、入居者のぺースで誘導が行れることが大切。
  • 車イスの状態:車イスのタイヤの空気や肘掛け等の汚れをチェックすることで、普段の生活における気配りの様子が見えてくる。
  • 通常のイスで食事しているか:車イスはあくまでも移動手段で、食堂ではテーブル付のイスに移るのが基本です。
  • 食堂全体の配膳ペースを見る:食事は個々のペースであることが大切なので、食事途中の人もいればお茶を飲んでいる人もいる、といったバラバラがよい。
  • 入居者の表情はどうか:ホームの満足度は、入居者の表情に現れるものなので、穏やかな表情をしているか否か、チェックする。
  • 食事介助の状況:食事介助の基本は、食材を説明した後、声かけをしながら進めること。急がせたり無理に飲み込ませたりすることは誤嚥につながる恐れあり。
  • 服薬介助の風景もチェック:誤薬は重大な事故にもつながりかねない。

課題:昼夜逆転、徘徊、暴言、暴力認知症ケアに強いホームを見分けるポイント

  • 同一階に個別浴槽があるか:便失禁のときには、負担が少ないシャワー浴が必要な場合がある。
  • 汚れた下着の処理方法:週に所定された回数の洗濯以外に、尿便汚染された下着について、都度扱いが可能か確認する。
  • 建物のにおい対策:回収したオムツなどの処理がバックヤードで完結する構造になっているか。
  • 排泄記録の管理:入居者個々の排泄管理表の記録から、個別に排泄誘導が行われているか。
  • 入居者に対する言葉遣い:ケアの質は言葉遣いに現れる。
  • センサーの導入状況:危険の早期発見のために緊急コールのセンサー等が導入されているか。
  • 廊下の見通し:徘徊をケアするには一文字構造がベスト。死角をカバーするためにカメラを導入する場合もあり。
  • 暗証番号などの安全対策:行方不明防止の安全対策としてエレバーターに暗証パネル式が導入されているか。
  • 窓の開閉方式:行方不明や転落事故の予防という目的において、窓の開閉が制御されているか。
  • アロマテラピーの導入:昼間は活性系、夜間は不活性系のアロマで自立神経を整え、昼夜逆転を予防する。
  • 家族が通いやすい雰囲気:認知症はチームケアが基本であり、心の安定は家族の役割。

課題:寝たきり、通院困難医療ケアに強いホームを見分けるポイント

  • 糖尿病のインスリン注射対応:食事ごとのインスリン注射に対応しているか(看護スタッフは24時間常勤か)。
  • 同一フロアに機械浴室があるか:同一階の移動であれば身体への負担が少ない。
  • 薬剤庫の施錠管理:誤薬、落薬の防止には薬の管理体制に現れる。
  • 一時介護居室があるか:入退院が多い、あるいは退院後も不安があるという場合には、スタッフの目が届きやすい居室を経て戻れば安心。
  • 胃ろうの滴下が食堂で行われているか:たとえ口からの摂取でなくても、専用のスペースでその時間を楽しむ工夫がされているか。
  • 口腔リハビリの実施:自分で食べる、しゃべる生活がサポートされているか。
  • 医療連携が横連携されているか:医師、歯科、薬剤師らが垣根を越えてカンファレンス(協議)を行うことで、広く深いケアが可能になる。
  • 入居者の爪は伸びていないか:ベッドでの生活が多い入居者の爪がケアされているかどうかで介護の質がわかる。
  • 食事用エプロンの有無:高齢者の自尊心を傷つけないために、なるべく前掛けを使用しない工夫がされているか。
  • レクやリハのグループ分け:身体状況が異なる人が混在している場合、人によって「物足りない」「ついていけない」とならないようにグループ分けすることが望ましい。※レク=レクリエーション、リハ=リハビリ
  • 外の空気に触れることができるか:同一フロアにベランダやルーフガーデンがあり、気軽に出入りできるか。
  • 家族の介助は可能か:入居後も家族の介助を快く受け入れてくれる雰囲気かどうか。

課題:最期まで看てほしい看取り、夜間ケアに強いホームを見分けるポイント

  • 看取りケアプラン:看取り専用のケアプランのサンプルを見せてもらい、具体的なサービス内容を確認する。
  • オムツ交換のタイミング:入居者ごとに排せつ傾向を記録分析して、トイレへの誘導または排泄直後のオムツ交換に対応しているか、または21時、0時、3時、5時などに定時交換するのか。
  • 夜間の温度管理:体温コントロールが鈍くなっている高齢者に合わせた室温管理がケアプランに組み込れているか。
  • 夜勤の待機場所:多層フロアーのホームの場合、夜間介護が必要な人が待機場所と同一フロアーに入居しているか。
  • ナースコールの重複:限られた夜勤人数下での重複コールに対する緊急性の判断基準を確認する。
  • 夜間緊急搬送の準備:救急搬送に備えて、診察券やカルテが個人別にファイリングされているか。
  • 夜、眠れないときの対応:入居者が眠れないときに、飲み物を提供したりスタッフが話し相手になるなどの柔軟な体制がとれているか。
  • 夜間徘徊の対応:無理な制止をせずに見守りや声がけができる環境か。
  • 異性介助になる頻度:通常、入居者が女性の場合でも同性スタッフがケアするとは限らない。
  • 個室設備の追加費用:フットセンサー、離床センサー、赤外線センサーなど、個人負担になるものを確認する。
  • 家族の宿泊は可能か:看取りケアに際して、家族も宿泊可能か、確認する。

以上、あくまでも私見ですが、高齢者ホームを見学する際にチェックすべきポイントをタイプ別に挙げてみました。

とくに、夜間の様子を昼間の見学時に確かめることはできないので、遠慮することなく的確な質問をして、出来る限り状況を把握することが大切です。

 

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